終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation- ≪総評/感想≫ ネタバレON/OFF有

終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation- (終ヴィル)の
≪総評・感想≫をまとめてます。

꧁ Contents ꧂

About


STORY

西ヨーロッパの小国・アルペシェール。
四方を海と黒き災いの花――

リコリス・ノワージュに囲まれたこの国の人間は
23歳までに死に至る《死の呪い》を抱いて生まれてくる。

万人に等しく死が降り注ぐアルペシェールは、
いつしかこう呼ばれるようになった。
――死神に魅入られた国、と。

国民は短命である自分たちの運命を嘆き、抗う。
そして長年にわたる研究の末、あるシステムを創り出した。
23歳までに死を迎える肉体を捨て、記憶だけを生き永らえさせる――

“記憶のダウンロード”。
“記憶のダウンロード”によって永続的に生き続ける人々は

“リライバー”と呼ばれ、短命に抗い続けている。

時を同じくして、関わる者全てが不幸になることから
《死神》と呼ばれる少女がいた。
人生を嘆いた少女が自ら生を終わらせようとした瞬間、
目の前に《死の番人》だと名乗る謎の男が現れる。

番人の導きにより、少女は否応なしにこの国に巣食う
《様々な死の謎》に近づくこととなる。
死神に魅入られた者の運命が行きつく先は――絶望だと知らずに。


スクロールできます

※画像は公式HP『終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-』より引用
©2021 IDEA FACTORY

オープニングムービー

概要

オトメイト

原作・シナリオ 中山智美 夕月 浅海藍子
キャラクターデザイン 
Cast 斉藤壮馬 平川大輔 天﨑 滉平 細谷佳正 八代拓 興津和幸
©2021 IDEA FACTORY

製品情報

タイトル終遠のヴィルシュ
-ErroR:salvation-
ジャンル女性向け恋愛ADV
発売日2021年10月7日
価格通常版 7,150円
限定版 9,350円
DL版  7,150円
CEROD(17歳以上対応)
プラットフォームNintendo Switch

総評・感想

全体感想

圧巻の完成度。乙女ゲームのダークファンタジー作品と言ったら今後、終ヴィルも絶対に名前が挙がるだろうな思わせてくれるぐらいの一貫してブレない圧倒的な世界観が広がっていました。続きはこちら)

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終ヴィルはプレイし始めから度肝を抜かれました。あまりの血の演出頻度に。よく血の雨が降り注ぐ🩸
え?これ大丈夫なの?!って思ってしまうぐらい最初から誰かしら死んでしまう。。ごめんなさい、終ヴィルを嘗めてました。オトメイトさん本気だ!って思わせてくれるぐらい徹底的にダークな世界観を貫いているところがとっっっても良かった。プレイしはじめたところから、たぶん私の好きな乙女ゲームランキング上位に入るだろうなって思わせてくれるぐらい。それにクローン体など近未来的な要素が含まれているのも新鮮でした。ファンタジーでSFか!ってなかなか他の作品にはない魅力を演出していて、天才的。終ヴィルプレイして良かったな!

初回マティスを攻略したときに知ったんですけど(遅い💦)最初は絶望エンドしか攻略できないって聞いてなかったし、私も軽く絶望しそうになりました。。次々に止まらない絶望。。さすがに大分後半までハッピーな展開が訪れないのは初めてだったし、これいけるかな?って不安に思う部分がありました。けれどそんなこと気にならないぐらいシナリオが神クオリティーで助かった(涙)本当に寝る間も惜しんでプレイしたのを覚えてます。「絶望か救済か」ってこういうことだったんだね。プレイ後振り返るとどっちも良い。絶望あってこその救済だし、救済あってこその絶望だと思うし。それに「終遠」ってなんで「終焉」じゃないんだろうってずっと思っていましたが、アンクゥの“終遠のエンド”を終えてから、なるほどねって。(詳しくはアンクゥの<キャラ別感想>で!思いの丈を語らせていただきました。) ありがとうございます。本当に頭が上がらないです。

また、イラストが「剣が君」の読先生ということで、もう、はい。好きですし、西洋チックな美麗スチルがたまらなく良かったです♡キャラデザも天才的だなって。特に特にセレス。私の好みのど真ん中です。美少女過ぎて、眼福。もちろん攻略キャラのキャラデザも好きだったので、攻略前にこのキャラ最後まで攻略できるかな?という心配も全くなかったです。

絶望が絶望を呼んで、途中、私もしんどいなと思うシーンはあったけど、この作品は最後まで勝手に攻略できちゃうぐらいプレイする手が止まらない(笑) 発売当初から気になっていたんだけど、なかなか手が出せず、発売から10ヶ月?ぐらい過ぎてからのプレイだったのですが、なんでもっと早くプレイしなかったんだろうって後悔。一応1番理由としては、周りの評判としてBL的要素が含まれているって聞いていたので、ちょっと最初抵抗感があって。でもプレイしてみたけど、え?BLあった?これBLっていう?っていうぐらい軽度なもので良い意味で驚きました(笑) 全然問題ない。むしろ終ヴィルは終始攻めた内容と設定だったのでこれぐらい全然あり◎

長文失礼しました。

キャラ別感想

プレイした順番で上から記述しています

マティス

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マティス・クロード。私が初回攻略キャラに選んだ儚く、美しいホムンクルスの彼。ただの美少年じゃなかった。

絶望エンド
特に1はマティスルートというか後半、カミーユ(ジャン)ルートになっていて焦りました。うーん、1番初めに攻略しましたが、なかなかにしんどい。DVに残虐な拷問らしきシーンがあり、初回からこれはかなり堪えた。ここから他のキャラもしばらくこのレベルの内容の絶望エンドを何度か耐えて読み進めていかなければならないんだなって考えたらしんどい。救済エンド早急に読みたい!救いたいしこっちも救われたい!!!!って気持ちになりました。。(汗)

救済エンドがまだまだ解放されないことを知らなかった私はここで軽く絶望しました。バッドエンドな展開が好きだけど、それはハッピーエンドあってこそなんだよ!!!お預けは聞いてない(涙)

救済エンド
神様の贈り物、マティスを見送る、ロザリーの本当の意味での愛を思い出したカミーユに心打たれました。弟であり、最愛の人との子であるマティス。色々あったけど少しでもお互いを大切に思う気持ちに気づけて本当によかった。

さよならは言わない。また、いつか。って
マティスルートは終始儚い。
記憶はなくても、再び恋できる。そんな2人を尊敬。2人の笑顔にこっちも救われました。
救済させてくれて、幸せになってくれてありがとう。

マティスの救済エンドは他キャラと比べものにならないぐらい素敵な未来が待っているよ!っていうのが伝わる明るいものだったので素直に嬉しかった(涙)

リュカ

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リュカ先生。とにかく第一印象優男のキャラは絶対なにかあるよね。私は知ってる。

絶望エンド
リュカルート=死刑執行人、エクソシスト教団の闇って感じでしたね。
糖度が絶妙!いい感じに甘やかしてくれるところがたまらないです。それにナディアが可愛すぎる。美少女すぎて、可愛いナディアを見れるっていう、もうリュカルートはそれだけで満足感高めでした。リュカ先生の強引なところとかも好きですね。

それにカプチーノ先生がオーティだったっていうのは流石に予想外すぎて度肝を抜かれました。リュカ先生が死刑執行人クルーだったってことが薄れてしまう程度の衝撃がありました。エクソシスト教団の初代教祖様のことといい、マティスルートとの繋がりも結構多くありました。それに、ナディアの花嫁姿。いや、みなさん大丈夫ですか??しんどい!!!絶望エンド、なかなかの出来で、、、

リュカルート攻略制限ないことにほんとにびっくりなぜでしょう??

救済エンド
「これ以上は……頑張れない」と悲鳴をあげるリュカ先生。ずっと救済してあげたかった。リュカ先生の救済エンドはナディアととも笑っていて欲しかった。

ナディアのセレスの子とねえさま呼ぶところ、「だーいすき」って言葉に流石に泣きました。
第三幕の救済エンドみたいに2人がともに笑っている未来があればなとどうしても考えてしまう。
(フルコン後振り返ると、アドルフ救済エンドがこの兄弟にとっては2に並んで未来を歩める1番素敵なエンドだったのかもしれない。。)

これがリュカ先生の救済エンドかって。絶望エンドって言ってもおかしくない(涙) セレスが笑顔で絶望ではなく、希望に思えたってだけマシだけど。。でも変にご都合主義的エンドになるより、綺麗な終わり方だったのかなって、ちょっと思ったりします。

でも1番のハッピーエンドの最後がお墓CGか、、、終ヴィル凄まじい。。

シアン

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シアン・ブロフィワーズ。どのキャラルートでもこの人はキーマンで、無くては成らない存在だったと思う。だからこそ、シアンの攻略時は胸がワクワク♡ それにシアンの声優さんが細谷佳正さんって。さすがすぎる!イメージのそのまんま!キャスティングした方、どなたでいらっしゃいますでしょうか? 切実に感謝の言葉をお伝えしたいのですが…

ちなみに、プレイ前はシアンが先になにかしらで死んでしまい、セレスと生き別れになることが必然のしんどいルートなんじゃないかなって想像していましたが、まさか真逆でした。シアンルートを一言で表すとすれば“神の領域に達する萌えルート”。

絶望エンド
シアンの全く恋愛感情を無駄なものと認識しているところから最後、セレスのバックアップを自分にダウンロードしてしまうところとか悲しさもあるけど感動が止まらなかったです。最初が最初だったので余計そう思ってしまうのかも。
感動🥺シアンが人気なのも頷ける。リュカ先生攻略の後だったから、ちょっと不思議と気が楽になった。(終遠のビルシュ、絶望エンドしんどすぎて麻痺してきたみたい。) でもシアンが人気があるのも頷ける。ギャップというかこれが、萌え?ですかね…..。(萌えの定義を至急求む)

救済エンド
感想をメモに控える余裕がないぐらい良かった。絶望エンドとは違い、死刑執行人(リュカ先生)ではなくて、ダハトの登場。シアンも無事にリライバー化。リライバー化成功後の登場シーン、さすがすぎました。誰も否定できないぐらい、まさしく神の登場シーンでした。

シアンの救済エンドは穏やかだ。マムとダハトのいざこざはあったけど、やっぱりセレスの幸せにシアンの技術は必要不可欠ということだね。この人なくしては終ヴィルは成り立たない

イヴ

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イヴ・ノワージュ。リコリスの守護者。夕日を背景に、リコリスの花畑でイヴがセレスに花リコリスの髪飾りを渡すスチルが美しすぎて印象的すぎて。そこから怒濤の展開が続くにも関わらず、心に残る感動がありました。これぞ物語のメインヒーロー。こんな人、現実では絶対いないよね。(絶望)

リコリス(彼岸花)で繋がった数百年にものぼるイヴとセレスの赤い糸?というか運命に“感動”と一言では表せないぐらい、圧巻というか頭を強く殴られるぐらいの衝撃がありました。

絶望エンド
正直に言うとイヴルートはエンディングより、途中の過程が素晴らしすぎて、エンドに期待しすぎてしまっていた部分があったのかもしれない。エンドはちょっと納得がいかない。結局死神に魅入られすぎた結果、やはり死からは逃れられない運命だったんだなって。イヴはもちろんだけど、セレスにもあまりにも酷すぎるエンドだった。

絶望エンド2では、セレスが埋まった周りに赤いリコリスが生えているところとか、イブと繋ぎたかったっていう手を残していくところとか、声を流石に我慢できなかった。あーーー😮‍💨って、これは辛すぎる。友人も愛する人も失ったイブが生きていられないのは想像できたけど、、、、やめて。。。救済エンドここまでないときついいいいい

救済エンド
運命の愛って感じだけど、結局死に魅入られているなって。今までずっと死の窮地をかいくぐって、2人で運命を乗り越えているのはいいんだけど、やっぱり結局2人が待つのは”死“なんだって。これこそ死神の少女の相手としてふさわしいと思うけど、なんかすっきりできない辛さ。

エンドに辿り着くまでの過程(リコリスに花畑のシーンとか)がやっぱり1番綺麗だったかな。その最高潮のシーンから最後まで駆けきる感じとか、落差があって好きだけどね。

けどやっぱり「終遠のビルシュ」のメインヒーローはアドルフじゃなくてイヴだね。本当の幸せを掴めるのはアドルフとかもしれないけど、本作らしさが1番出るのはやっぱりイヴとのエンドかなって個人的に思ってます。

アンクゥ

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アンクゥ。いや、アドルフですね。
プレイ後だから言えることだけど、最初、アンクゥとアドルフの目元が似てるなってちょっと思う部分があったんだよね。そういえば。マムとダハトの目の色も一緒だったけど、この2人は親子かも?って疑問に思うまで全く似てるって思わなかったんだけどね。(ダハトの前髪がいい感じに真相を隠してくれていたんだね、そうだよね?笑)

終遠エンド

セレスを1人では苦しませるのではなく、一緒にセレスが逃れられない“死”と“リコリス”に魅入られすぎた残酷な運命を終わらせてくれるアンクゥ。今のセレスにとっては救いでしかないよね。良くも悪くもこの上なく、綺麗な終わり方だったし、これが現実でセレスの運命だったんだろうなと納得。“終焉”を“終遠”にしてくれて、これこそ類を見ない愛だなと感じさせてくれる素敵だけど残酷なエンドでした。それに、数百年越しの“セレスに会いたい”という思いだけで、ここまできて、大きくに変わっていく部分に、絶句。アンクゥ、いやアドルフ。君も間違いなくヒーローだった。

ただ、絶望エンドで今のアドルフがもう一度アンクゥと同じ道を辿るエンドの方が私的には本作らしさが出ていたかなと個人的に思っていました💦

アドルフ

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やっっっとの思い出辿り着いた救済エンドここまで走り抜けてきましたが、ありがとうの言葉しかない。セレスが「生きたい」、「告白の返事をしたい」って気持ちを振り絞ってくれて、ここまで長かった。5年の重みを絶望エンドを見てからだと容易く想像できたし、セレスの苦しみを感じると辛いですが….最後は4年の長い苦しみの末に行き着いた、相思相愛の未来

最後の晴れやかな2人のスチルといったら、感動のあまり震えました。終焉を迎えた先のみんなの今後の素敵な未来を窺わせるような希望に満ちたエンディングでした。

終わった。っていう感情と
まだ4人の救済を最後まで見届けなきゃっていう嬉しさというか使命感?で複雑な気持ちになりました。

心を不安定にさせる作品だったけど、
心に残る作品心に響く作品
プレイしてよかった。

ただ次は絶対ハッピーな気持ちになれる明るい作品をプレイしたい。(汗)

キャラ好感度

プレイ前好感度

アンクゥ>イヴ>シアン>アドルフ>マティス>リュカ

プレイ後好感度

イヴ=アドルフ>アンクゥ>シアン>リュカ=マティス
正直どのキャラもあまり差がないくらい大好きです

プレイ時間

総プレイ時間:8日

スチル

欲しい時に美麗スチルが用意されている!!!ありがたいすぎる。最高の一言。「剣が君」の読先生の西洋チックな美麗スチルは、神の領域に達していました。実はスチルだけでなく、立ち絵も綺麗すぎて度肝を抜かれました。

システム

この上なく快適。選択肢ジャンプはある、アイキャッチはわかりやすい。攻略しやすい。文句のつけようがありません。

総評

≪総評≫

総合  (4.6/5.0)
ストーリー 
キャラ 
糖度 
スチル 
世界観/設定 
ボリューム 
斬新さ 
個人的おすすめ度 

nabis

真相に辿り着いたとき、頭を強く殴られるぐらいの衝撃がある。
絶望か救済か――。是非その目で見届けて下さい。

良かった

シナリオの完成度の高さ。シナリオ重視の方プレイ必須。
(伏線が張られまくり。でもしっかり回収してくれる!)

どのキャラも攻略後、なにかしらの真相に辿り着けるので、フルコンまで飽きることなく駆けきれる

ダークファンタジーの最高峰。一貫したダークな世界観に驚き。

絶望も感動も味わえる、圧巻の美麗スチル。

バッドエンド好きにはたまらない。

惜しい

よく血の雨が降り注ぐ🩸血の演出頻度が異常。その他残虐なシーンもちらほらなので人を選びます。

バッドエンドなど、辛い展開が苦手な方にはつらいかも。
(生ぬるいエンドではないので、心積もりは必要かもしれません。)

糖度重視の方にはおすすめできない。
(糖度低めでも十分楽しめるだけの魅力が本作にはありますが)

こういう方におすすめ!

ダークファンタジーなど暗い作品もってこいの方。
シナリオ重視の作品を遊びたい。
美麗スチル歓迎!
フルコンまで遊び尽くせる作品をお求めの方。

プレイ前の方は参考にして下さい。

終遠のヴィルシュ 好きにおすすめの作品

even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女

Switch
even if TEMPEST
宵闇にかく語りき魔女

 

nabis

ダークファンタジーな世界観と
圧巻のシナリオで終ヴィル好きにおすすめ♥

Blackish House

PC
Blackish House sideA→
Blackish House ←sideZ

 

nabis

私史上最も記憶を消してプレイしたい乙女ゲーム。

※トラウマ注意※
終ヴィルが攻略できるぐらいの耐性があるなら大丈夫かな!

ジャックジャンヌ

Switch
ジャックジャンヌ
《 JACKJEANNE 》
 

nabis

気分転換に明るい作品をプレイしたい方におすすめ!
笑いあり、涙あり、青春あり、感動あり。全てが鳥肌もの。

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